人生スイッチ/ダミアン・ジフロン【映画館で鑑賞】
人生スイッチ/ダミアン・ジフロン【映画館で鑑賞】
人生スイッチ押したろかしらん
質の悪い「世にも奇妙な物語」です。久しぶりに、時間と金を無駄にしたと心から思える映画に出会いました。これがあるからミニシアターは止められません。
本作品は、全6作品の短編集からなっております。映画のフライヤーには、抱腹絶倒、間違いなし的なことが書いてありました。私は「こりゃ見なけりゃならん」と意気揚々と映画館へと足を運びました。映画の内容は、人々がキレる瞬間、つまり人生を終わらせるスイッチを押してしまう瞬間を6つの短編で描いたものでした。
まず、映画として短編集は逃げです。敵前逃亡です。あるいは、100m走の前に「今日、朝ご飯おかわりし過ぎたわ。」と先に言い訳している様なもの。特にこの映画は、最後に全ての話が繋がる様な仕掛けもなく、なんのために短編集にしてるのかがわからない。アイディアだけ浮かんでいたけど、2時間までの映画には出来なかったアイディアの燃えカス、アイディアの老廃物を集めて固めただけのものを見せられました。短編集とは、本来2時間映画を作れる様な題材をあえて15分に纏めるからこそ、濃厚な一口でも満足出来る作品になるのではないでしょうか。しかしこの映画の場合は、2分くらいで作れるYouTubeに上げるようなムービーを、下ネタと殺人というパンチの効いた調味料で味付けし、無理矢理に観客を騙しにかかっています。鑑賞中、私も人生スイッチ押したろうかしらんと思いました。
勝手に採点、星1つ。