ダライ・ラマ14世/光石富士朗【映画館で鑑賞】
ダライ・ラマ14世/光石富士朗【映画館で鑑賞】
頭ん中がグルグルします!
第七藝術劇場にて鑑賞。久しぶりにドキュメンタリー映画を見ました。やはり、映画館で見るドキュメンタリーはいいですね。製作者の伝えたいことが、自分の内側までダイレクトに届く気がします。劇場の明かりが落ち、自分の体と空間との境目があやふやになることで、考え方や心といった内面だけで、映画と向かい合えるからではないでしょうか。
映画の内容は、ダライ・ラマ14世という人間を通して、チベットについて、仏教について、平和について、生についてなど様々なことを問いかけるものでした。私もダライ・ラマの言葉を聞き、考えに耽ることもしばしば。字幕を読み忘れてしまうような瞬間が何度もありました。2時間脳みそがフル回転し、鑑賞後は少しの疲労感と充実した気分が残りました。
ただ、盲目的にこの映画の内容を信じてしまうのも違うかと思います。製作者側がこう見せたんだろうなと感じる部分も多々ありました(チベット人と日本人の子供の考え方のインタビューなど)。童話ムーミンに出てくる旅人スナフキンの言葉で『だれかを崇拝しすぎると、ほんとうの自由は、得られないんだよ』というものがあります。鑑賞後、興奮する自分がいる一方で、スナフキンの言葉を思い出すのでした。
勝手に採点、星4つ。