ミニシアターで昼寝

映画の感想、垂れ流し。びちゃびちゃ。

森崎書店の日々/日向朝子【DVDで鑑賞】

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映画『森崎書店の日々』予告編 - YouTube

 

本を読みたくなる映画でした。

八木沢里志の原作は未読。映画は、終始ゆったりとしたペースで進み、ギスギスしている私の心を、ホンワカのんびりにしてくれました。

 

映画の内容は、社会につかれたOLが叔父の古本屋を手伝いながら、少しずつ再生していくといったもの。内容自体には目新しいものはなく、終始フラットなテンションで映画は進行します。私はそういう映画が大好物です。薬味なしのざるそばといったところでしょうか。ワサビでつーんとすることもなく、ズルズルといつまでも見続けていたい。そんな映画でございました。

 

この映画の一番の魅力は、登場人物からあふれ出る”イイ人臭”でしょう。叔父役の内藤剛士氏や常連客役の岩松了氏なんかは、激臭でした。現実でもそうですが、読書家の言葉には”角”が無いように感じます。私が思うに、読書にはヤスリのような効果があるのではないでしょうか。読書をすることで、人の”角”は丸くなり、触れる人々を傷つけることがなくなるのです。中には触れてみたいと思うほどに磨き上げられた人もいます。私も本は好きですが、森崎書店においてあるような純文学には手を出したことがありません。あれらの本は、ヤスリの番号でいえば1000以上でしょう。私のような人間が読むのはまだまだ先になりそうです。

 

とにもかくにも本が読みたくなるいい映画でした。

勝手に採点、星3つ。

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